Pythonでpywinautoを使ったアプリケーション起動待機の完全ガイド【初心者向け】

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この記事では、Pythonの「pywinauto」ライブラリを使用して、アプリケーションの起動が完了するまで待機する方法を初心者向けに解説します。

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pywinautoライブラリのインポート

スクリプトの最初に、必要なモジュールをインポートします。

import pywinauto.application

これにより、アプリケーション操作用のクラスが使えるようになります。

アプリケーションのパス指定

操作するアプリケーションのフルパスを特定

操作対象のアプリケーションのフルパスを確認します。例として、メモ帳(notepad.exe)を使用します。

Applicationクラスのインスタンス生成

Applicationクラスを使用してオブジェクトを作成します。

app = pywinauto.application.Application()

アプリケーションの起動

start()メソッドを使ってアプリケーションを起動します。

app.start("notepad.exe")

アプリケーション起動待機

メソッドの概要

pywinautoライブラリには、アプリケーションやコントロールの状態を待機するためのさまざまなメソッドが含まれています。これらのメソッドは、非同期的な操作やタイムアウト設定を管理し、スクリプトの安定性を向上させるために使用されます。

主なメソッドは以下の通りです:

  • wait_for_process_exit():
    対象のアプリケーションプロセスが終了するまで待機します。タイムアウトを指定して、プロセス終了を制御できます。
  • wait():
    ウィンドウやコントロールが特定の条件を満たすまで待機します。条件(例: “ready”, “visible” など)を指定して、操作可能な状態になるのを確認します。
  • timingsモジュール:
    ウィンドウやコントロールの準備が整うまで待機するカスタマイズ可能な待機処理を提供します。条件を柔軟に設定でき、細かいタイムアウト管理が可能です。

これらのメソッドを活用することで、対象のアプリケーションやコントロールが準備完了するまでの非同期的な問題を解消し、スクリプトの実行を効率化します。

基本的な構文

wait_for_process_exit()の構文

wait_for_process_exit()メソッドの基本構文は次の通りです。

Application().wait_for_process_exit(timeout)

wait()の構文

wait()メソッドの基本的な構文は次の通りです。

window.wait(condition, timeout, retry_interval)

timingsモジュールの構文

timingsモジュールには複数のメソッドが含まれますが、ここではwait_untilを例にします。

from pywinauto.timings import wait_until
# 指定された条件がTrueになるのを待機(最大10秒、間隔0.5秒)
wait_until(10, 0.5, lambda: app.window(title="My App").exists())

引数の説明

wait_for_process_exit()の引数

  • timeoutfloat, 必須): プロセスの終了を待機する最大時間(秒)を指定します。

wait()の引数

    • conditionstr, 必須): 待機する条件を指定(例: “ready”, “exists” など)。
wait()のconditionで指定できる値

wait()メソッドのcondition引数には、ウィンドウやコントロールが特定の状態になるまで待機する条件を文字列で指定します。指定可能な値は以下の通りです:

      • "exists"
        • ウィンドウやコントロールが存在するかを確認します。
        • 対象のオブジェクトが見えない場合でも、メモリ上に存在していれば条件を満たします。
      • "visible"
        • ウィンドウやコントロールが画面上に表示されているかを確認します。
        • 非表示(例えば最小化)状態のオブジェクトは条件を満たしません。
      • "enabled"
        • ウィンドウやコントロールが有効(操作可能)であるかを確認します。
        • 無効状態(例えば灰色になっているボタン)は条件を満たしません。
      • "ready"
        • ウィンドウやコントロールが操作可能("visible"かつ"enabled")であるかを確認します。
        • 操作ができるようになるまで待機したい場合に使用されます。

これらの条件は、操作対象が適切な状態になるまでスクリプトの実行を停止するのに役立ちます。

  • timeoutfloat, 必須): 最大待機時間(秒)。
  • retry_intervalfloat, オプション): 条件確認間隔(秒)。デフォルトは0.5秒。

timingsモジュールの引数

  • timeoutfloat, 必須): 最大待機時間(秒)。
  • retry_intervalfloat, 必須): 再確認間隔(秒)。
  • funccallable, 必須): 条件を指定する関数(またはラムダ式)。

まとめ

この記事では、Pythonのpywinautoライブラリを使用して、アプリケーション起動の完了を待機する方法を学びました。このスキルは、Windowsアプリケーションの自動化で非常に役立ちます。次は、独自のアプリケーションを対象に適用してみましょう。


pywinauto公式ドキュメント

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