pygetwindowとは?
Pythonを使用してウィンドウ操作を簡単に行いたい場合、「pygetwindow」ライブラリは非常に便利です。このライブラリは、オープンしているウィンドウの情報を取得したり、特定のウィンドウを探したりするためのシンプルなAPIを提供します。GUI操作をPythonスクリプトで効率的に行いたい人にとって、pygetwindowは必見です。
この記事の内容
この記事では、以下のようなpygetwindowの基本的な使い方について解説します:
- 開かれているウィンドウの情報の取得方法
- タイトルと部分一致したウィンドウを取得する方法
これらを学ぶことで、Pythonを使用して効率的にウィンドウ情報を操作する方法を理解できるでしょう。それでは、具体的な使い方について見ていきましょう。
pygetwindowのインストール方法
pygetwindowを使用するには、まずPython環境にライブラリをインストールする必要があります。以下の手順に従って、簡単にインストールを行えます。
インストール手順
ターミナルやコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します:
pip install pygetwindow
これだけでインストールが完了します!インストールが成功すると、必要なモジュールがPython環境に追加されます。
インストール確認
インストールが正しく行われたか確認するには、以下のコマンドをPythonインタプリタで実行します:
import pygetwindow
print(pygetwindow.__version__)
エラーが出ずにバージョンが表示されれば、インストールは正常に完了しています。
pygetwindowの詳細なAPI仕様や使い方については、公式ドキュメントを参考にしてください。
これでpygetwindowの準備が整いました。次のセクションでは、このライブラリを使ってウィンドウの情報を取得する方法を解説します。
開かれているウィンドウの情報を取得する方法
pygetwindowを使用すると、現在開いているウィンドウの情報を簡単に取得できます。このセクションでは、すべてのウィンドウタイトルを取得する方法を中心に、基本的な操作を紹介します。
すべてのウィンドウタイトルを取得する
現在開いているすべてのウィンドウのタイトルを取得するには、getAllTitles()
メソッドを使用します。以下に簡単なコード例を示します:
import pygetwindow as gw
# 現在開いているすべてのウィンドウのタイトルを取得
titles = gw.getAllTitles()
# タイトルを出力
for title in titles:
print(title)
このコードを実行すると、現在開かれているすべてのウィンドウタイトルがリスト形式で表示されます。タイトルが空白のウィンドウも存在するため、その場合は空の文字列が出力されます。
ウィンドウの詳細情報を取得する
ウィンドウのタイトルだけでなく、位置やサイズなどの情報を取得したい場合は、getWindows()
メソッドを使用します。このメソッドはウィンドウオブジェクトを返し、詳細情報をプロパティとして取得できます。
import pygetwindow as gw
# すべてのウィンドウオブジェクトを取得
windows = gw.getWindows()
# 各ウィンドウの詳細情報を出力
for window in windows:
print(f"タイトル: {window.title}")
print(f"位置: ({window.left}, {window.top})")
print(f"サイズ: 幅 {window.width}, 高さ {window.height}")
print("-" * 20)
このコードを実行することで、各ウィンドウのタイトル、位置(左上座標)、およびサイズ(幅と高さ)が表示されます。
活用例
これらのメソッドは、現在開いているウィンドウをリスト化するだけでなく、自動化スクリプトで特定のウィンドウを操作したい場合にも活用できます。たとえば、アクティブウィンドウを切り替える、特定のウィンドウを移動させるといった操作に役立ちます。
次のセクションでは、タイトルと部分一致したウィンドウを取得する方法を解説します。
タイトルと部分一致したウィンドウの取得
pygetwindowを使うと、ウィンドウタイトルを条件にして特定のウィンドウを簡単に検索できます。このセクションでは、getWindowsWithTitle()
を使用して、タイトル名に部分一致するウィンドウを探す方法を紹介します。
タイトル名を部分一致で検索する方法
特定のタイトルを持つウィンドウを検索したい場合、getWindowsWithTitle()
メソッドを使用します。このメソッドでは、部分一致したタイトルを持つすべてのウィンドウをリストで返します。以下はその例です。
import pygetwindow as gw
# "メモ帳"という文字列を含むウィンドウを検索
notepad_windows = gw.getWindowsWithTitle("メモ帳")
# 見つかったウィンドウを出力
if notepad_windows:
for window in notepad_windows:
print(f"タイトル: {window.title}")
else:
print("該当するウィンドウが見つかりませんでした。")
このコードを実行すると、タイトルに「メモ帳」を含むすべてのウィンドウがリストアップされます。リストが空の場合は、該当するウィンドウが見つからなかったことを示します。
ウィンドウオブジェクトの活用
getWindowsWithTitle()
で取得したウィンドウは、ウィンドウオブジェクトとして操作できます。たとえば、ウィンドウの位置を変更したり、最大化したりすることが可能です。
import pygetwindow as gw
# "メモ帳"を含むウィンドウを取得
notepad_windows = gw.getWindowsWithTitle("メモ帳")
if notepad_windows:
notepad = notepad_windows[0] # 最初の一致ウィンドウを選択
print(f"タイトル: {notepad.title}")
print("現在の位置:", notepad.left, notepad.top)
# ウィンドウの位置を変更
notepad.move(100, 100)
# ウィンドウを最大化
notepad.maximize()
この例では、最初に見つかったウィンドウを選択し、位置を変更したり最大化したりしています。この方法を使えば、自動化スクリプトで特定のアプリケーションを操作することも可能です。
活用例:大量のウィンドウから特定のアプリケーションを探す
たとえば、複数のブラウザウィンドウが開いている中から、特定のWebアプリケーションのウィンドウを探したい場合に便利です。以下は、タイトルに「Google Chrome」を含むウィンドウを検索する例です。
import pygetwindow as gw
# "Google Chrome"を含むウィンドウを検索
chrome_windows = gw.getWindowsWithTitle("Google Chrome")
if chrome_windows:
print(f"見つかったウィンドウの数: {len(chrome_windows)}")
for window in chrome_windows:
print(f"タイトル: {window.title}")
else:
print("該当するウィンドウが見つかりませんでした。")
このコードを使えば、開いている多数のウィンドウから特定のアプリケーションを迅速に見つけ出すことができます。
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