openpyxlで円グラフを作成する方法
本記事では、「openpyxl」ライブラリを使ってExcelファイルに円グラフを自動生成する方法について解説します。
カテゴリ別の売上データをもとにグラフを描き、データラベルの表示や凡例の位置調整など、よく使う設定項目も一緒に学べる内容となっています。
Excel業務を自動化したい方や、Python×Excelの活用方法を探している方にぴったりです！
ライブラリをインポートする
まずは、Excelファイルの作成とグラフ描画に必要なライブラリを読み込みます。
from openpyxl import Workbook
from openpyxl.chart import PieChart, Reference円グラフの元になるデータを準備する
円グラフは「カテゴリ名」と「数値」のペアで構成されます。以下のように、Excelにデータを入力しましょう。
wb = Workbook()
ws = wb.active
# サンプルデータ（例：商品の売上構成）
data = [
["商品", "売上"],
["A商品", 300],
["B商品", 500],
["C商品", 200]
]
for row in data:
ws.append(row)PieChartオブジェクトを作成する
次に、PieChartオブジェクトを作成し、タイトルを設定します。
chart = PieChart()
chart.title = "商品別売上構成"PieChartオブジェクトでよく使う主な設定項目
PieChartを使えば、見た目や表示内容を細かくカスタマイズできます。
dataLabels のオプション一覧
chart.dataLabelsでは、円グラフ上に表示する情報（数値・パーセンテージ・カテゴリ名など）を指定できます。
from openpyxl.chart.label import DataLabelList
chart.dataLabels = DataLabelList()
chart.dataLabels.showVal = True # 値（数値）を表示
chart.dataLabels.showPercent = True # 割合（％）を表示
chart.dataLabels.showCatName = True # カテゴリ名を表示
- showVal：売上金額などの「値」を表示
- showPercent：割合（％）を表示。
- showCatName：カテゴリ名（商品名など）を表示
chart.legend で位置を調整する
凡例（カテゴリ名）はデフォルトでグラフ右側に表示されますが、位置を変更することも可能です。
chart.legend.position = 't' # 上（top）
# 他にも 'b'（下）、'l'（左）、'r'（右）、'tr'（右上）などが使用可能データとカテゴリ（項目名）をグラフに設定する
グラフに表示するデータの範囲を指定し、add_data()と set_categories() でグラフと連携させます。
data_ref = Reference(ws, min_col=2, min_row=2, max_row=4) # 売上列（数値）
cats_ref = Reference(ws, min_col=1, min_row=2, max_row=4) # 商品列（項目名）
chart.add_data(data_ref, titles_from_data=False)
chart.set_categories(cats_ref)- min_col：開始列（例：B列 → 2）
- min_row：開始行（例：ヘッダー含めるなら1）
- max_row：終了行（データがある最終行）
グラフをシートに挿入し、Excelファイルを保存する
作成したグラフをExcelシート上の任意の位置に配置し、ファイルを保存します。
ws.add_chart(chart, "E2") # E2セルに表示
wb.save("pie_chart.xlsx")公式ドキュメント
Charts — openpyxl 3.1.3 documentation
openpyxl.readthedocs.io
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